金融機関コード:2582
information
預金保険制度とは、金融機関が預金保険料を預金保険機構に支払い、万が一、金融機関が破たんした場合に、一定額の預金等を保護するための保険制度です。
預金者が預金保険制度の対象金融機関に預金等をすると、預金者、金融機関及び預金保険機構の間で自動的に保険関係が成立します。 このため、預金者は預金保険の手続を行う必要はありません。
わが国の預金保険制度は、「預金保険法」(昭和46年制定)により定められており、政府・日本銀行・民間金融機関の出資により設立された預金保険機構が制度の運営主体となっています。
預金保険制度の対象となる金融機関は、日本国内に本店のある下記の金融機関です(対象金融機関)。
預金保険制度の対象となる預金等の範囲は、次の通りです。
万が一金融機関が破たんした場合に、預金保険で保護される預金などの額は以下のとおりです。
「当座預金」、「利息のつかない普通預金」など決済用預金(①決済サービスを提供できる、②預金者が払い戻しをいつでも請求できる、③利息がつかないという三つの要件を満たしている預金)に該当するものは、全額保護されます。
利息のつく普通預金、定期預金、定期積金、掛金、元本補てん契約のある金銭信託(ビッグなどの貸付信託を含みます)、金融債(保護預り専用商品に限ります)などは、1金融機関ごとに合算して、1預金者当たり元本が1000万円までと、その利息などが保護されます。
(保護の範囲)
預金などの分類 | 保護の範囲 | ||
---|---|---|---|
預 金 保 険 の 対 象 預 金 等 |
決 済 用 預 金 |
当座預金・利息のつかない普通預金など | 全額保護 |
一 般 預 金 等 |
利息のつく普通預金・定期預金・定期積金・元本補てん契約のある金銭信託(ビッグなど)・金融債(保護預り専用商品)など | 合算して元本1,000万円までとその利息などを保護(注) 1,000万円を超える部分は、破たん金融機関の財産の状況に応じて支払われます。(一部カットされる場合があります。) |
|
預 金 保 険 の 対 象 外 預 金 等 |
外貨預金、譲渡性預金、金融債(募集債及び保護預り契約 が終了したもの)など |
保護対象外 破たん金融機関の財産の状況に応じて支払われます。(一部カットされる場合があります。) |
保険の対象となる預金等のうち決済用預金以外の預金等で元本1,000万円を超える部分及び保険対象外の預金等並びにこれらの利息等については、破たん金融機関の財産の状況に応じ、倒産手続きによって弁済金・配当金として支払われることとなるため、一部カットされることがあります。
預金保険によって保護される預金等の限度額は、保険の対象となる預金等のうち、決済用預金は全額、それ以外の預金等については1金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等の合計額ですが、同一の預金者が同一金融機関内に複数口座を有している場合があるため、万が一、金融機関が破たんした場合、この複数の口座を集約する「名寄せ」という作業が必要となります。
金融機関が破たんした場合、預金保険機構では破たん金融機関から預金者データの提出を受け、同一預金者の名寄せをしたうえ複数の預金口座を合算して預金等の総額を算定し、預金保険で保護される預金等の額を確定します。このため、破たん金融機関から正確な預金者データが迅速に提出されないと、預金保険で保護される預金額が確定できず預金等の保護を円滑に行う上で支障が生じることとなります。
金融機関は、名寄せに必要な預金者データを破たん時に速やかに提出できるように、平時から預金者データ及びシステムを整備するよう預金保険法で義務づけられています。
従って、金融機関が正確な預金者データを整備するためには、預金者も、結婚や引越し等により氏名、住所等を変更し金融機関に届出を済ませていない場合や、金融機関から個人の生年月日等・法人の設立年月日等の照会があった場合などには、速やかに手続きを取って頂くなど協力が必要となります。
その他、預金保険制度の詳細については、こちらをご覧ください。
預金保険機構ウエブサイト | http://www.dic.go.jp |
---|---|
預金保険機構 「預金保険制度に関するQ&A」 |
http://www.dic.go.jp/qa/qa.html |